園選びノート

出願・受験

帰国子女・駐在帰国ファミリーのインター選び(タイミング別ガイド)

海外赴任からの帰国でインターナショナルスクールを検討するご家庭向けに、帰国のタイミング別(未就園児・幼児・小学生〜)の選択肢マップ、K-12のEAL学年カットオフ一覧、英語保持の設計、海外からの出願可否をデータで整理しました。

📖 読了目安 約11

2026年7月の各校公式サイト調査に基づく整理です。編入枠・出願条件は年度と空席状況で変わるため、意思決定の前に必ず各校の公式情報をご確認ください。

海外で育ったお子さんの英語を落とさずに、日本での学校生活へ着地させたい——帰国のご家庭のインター選びは、国内で0歳から積み上げるご家庭とは条件がまったく違います。最大の変数は「帰国時のお子さんの年齢」です。この記事では、帰国のタイミング別に選択肢を整理します。

帰国のタイミング別・選択肢マップ

帰国時の年齢主な受け皿ポイント
0〜2歳(未就園児)プレスクール(最年少〜2歳児クラス)1歳台のクラスは全員が新規募集のため入りやすい「穴場」。無償化は原則効かない年齢帯
年少〜年長(3〜5歳)プレスクール/バイリンガル園/K-12の入口名門K-12の入口は3〜5歳に集中(ASIJ 3歳・TIS 4歳・西町 5歳)。帰国とK-12の入口年齢が重なるなら、途中編入より条件のよい「新規入学」で入れる好機
小学生K-12への編入/(日本の小学校+英語学童・保持教室)編入の現実度は学年で大きく変わる(後述のEALカットオフ表)。英語ができるお子さんなら選択肢は広い
中学生〜K-12への編入(英語力が前提)EALサポートの上限がG8/9に集中する「壁」の先。IGCSE・IB DPは2年一貫のため参入時期の制約も

小学生以上で帰国:K-12編入とEALの学年カットオフ

帰国後の編入で最初に確認すべきは、英語サポート(EAL)が何年生まで用意されているかです。多くの学校でサポートの上限がG8/9あたりに集中し、それ以降は「EALなしで授業に乗れる英語力」が前提になります——手続きの詳細と「G8/9の壁」の全体像は 途中編入ガイド にまとめています。

帰国のご家庭は大きく2パターンに分かれます。

  1. 英語圏・インター現地校からの帰国:お子さんの英語力はカットオフを超えていることが多く、壁の影響は小さめ。論点は空席・出願時期・カリキュラム接続に移ります
  2. 非英語圏からの帰国・現地で日本人学校だった場合:国内から編入するご家庭と同じ「壁」がそのまま当てはまります
学校英語サポート(EAL)の範囲・上限年度途中の編入
KISTELSはK1〜G5+G6-8の授業内サポート。G8以上は言語サポートが必要と判定されると不合格通年ローリング。G10は原則5/31まで・G11以降は同一カリキュラム転入のみ
Aoba-JapanEALはG1〜G9(各学年に人数枠)。G9以降はEALなしで履修できる英語力が必須通年受付・後期(1月頃)入学も可
GIISELS(小学部)・AEPP(G6-8)・ESL(上級学年)を無償提供。学年での足切りの明記なし通年ローリング(途中入学は学期費用が日割り)
Horizon初等部は英語ゼロから可(EAL費 年30〜50万円)。中・高等部は相応の英語力通年ローリング(空席次第)
コロンビア中高等部にESLトラック。K1・G1・G7・G10の新規出願は英語力不問毎学期受け入れ(公式)
マルバーンPre-Prepは英語ほぼゼロ可・Prep1-3は最小限でも検討・Prep4以上は英語の評価必須通年ローリング(Phase制の段階選考)
CAJEALはK〜G11。K〜G5は学年水準から2学年以内・G6-8は1学年以内・G9-12は学年水準必須ローリング受付
CISKは英語不問・G1-5は低学年向けサポートあり・G6-8は自力参加・G9-12はほぼ流暢+サポートなし通年ローリング(空席次第)
サンモールG1〜G8は英語力必須でない+EALあり。G10以上はアカデミック英語必須空きがあれば通年(編入はG1〜G11)
YISELC〜小学校は英語力不問・Middle Schoolからアカデミック英語が必要海外からは通年ローリング・日本在住は原則8月入学
ASIJ言語サポートはG1〜8都内在住家庭の年度途中編入は不可・日本へ転入してくる家庭のみ相談可
TISEALが必要な日本人生徒は受け入れないと公式FAQに明記(同級生と競える英語力が必要)通年ローリング(満席時は選抜型のwait pool)

※各校の公式記載の要約です(2026年7月確認)。「小学校段階なら子の英語力を問わない」学校だけの逆引きは → 英語ゼロから小学校で入れるK-12インター

「壁」の手前でも、満席時の扱いが先着順とは限らない点は帰国のご家庭に有利に働くことがあります。TIS・YIS・サンモールは「wait pool」方式(学校にマッチする生徒から選抜)のため、海外での就学歴や英語力がそのまま出願書類の強みになります。また、駐在家庭の多い学校・園は辞令による年度途中の転出で欠員の繰り上げが常態的に発生します。満席表示でも諦めずにウェイティングへ入る価値があります。

「英語を保持したい」への答え:帰国後の維持設計

帰国後に日本の学校(公立・私立)へ進む場合、英語に触れる時間は激減します。維持の選択肢は大きく4カテゴリ(英語学童・インター系土曜校・オンライン英会話・英語保持教室)で、料金と時間量の比較は 卒園後の英語維持ガイド25事業者の比較ページ にまとめています。

帰国のご家庭に特に関わりが深いのは英語保持教室です。「海外経験」や入会レベルチェックが条件になる教室が多く、国内プレスクール卒のご家庭には敷居が高い一方、帰国子女はまさに本来の対象者です。

  • JOES 外国語保持教室(海外子女教育振興財団):帰国子女対象・週1回80分・読み書き中心。遠隔コースは小3〜(対面校は年中〜)
  • 帰国子女アカデミー(KA):年中〜高3。帰国生中心でレベルチェックあり。エッセイ添削〜SAT/AP等の進学対策まで
  • Kids Duo advanced(KDA):帰国子女・プリ卒等が入会条件。CLIL型でディスカッション寄り
  • EFFECT International School:米国現地校のカリキュラム・教材で読み書きを保持。帰国枠受験対応

会話量の下支えにはオンライン英会話(Global Step Academyは英語「で」算数等を学ぶ設計で週5回まで組めます)、共働きで預かりが必要なら英語学童、と組み合わせるのが定石です。

逆方向の日本語のキャッチアップも帰国のご家庭特有の論点です。オールイングリッシュのインターではひらがな・漢字は基本的に教わらないため、日本の学校への将来の接続を考えるなら家庭学習の並走が前提になります。日本語の授業が制度として組み込まれた学校(コロンビアはG8まで国語の授業が毎日・西町は日本語必修・NewISは英日デュアルランゲージ・幕張インターは一条校)を選ぶ方法もあります。

親の英語要件と出願実務(海外からの出願はできる?)

帰国子女でも、親の英語要件は別枠で判定されます。 お子さんが英語ネイティブ級でも、保護者の英語力が公式の出願要件になっている学校・園があります。

  • K-12では ASIJ・BST・CIS・TIS・YIS・サンモール・IISJ などが保護者(少なくとも1名)の英語力を公式要件としています。CAJも保護者1名に宿題の相談・教師との会話ができる英語力を求めます
  • プレスクールでも Willowbrook・Yoyogi International・MST・Ohana は親の英語が要件です。園ごとの判定一覧は → 親が日本語のみの現実度
  • 海外赴任に同行して英語で学校とやり取りしてきたご家庭なら満たせることが多い要件ですが、願書・面接の言語は出願前に確認しておくと安心です

帰国前(海外在住のまま)の出願可否は、当サイトの調査データで確認できた範囲では次のとおりです。

  • YIS:海外からの志願者は通年ローリング受付(8月入学は3月上旬まで・1月入学は11月上旬までの出願推奨)。むしろ日本在住者より受付が柔軟です。なお日本国籍のお子さんは「海外または国内認定インターで主に教育を受けた」ことが条件——帰国子女はこの条件を満たしうる一方、国内の日本の学校出身では出願が難しい、帰国家庭向きの学校です
  • ASIJ:都内在住家庭の年度途中編入は不可の一方、日本へ転入してくる家庭は相談可。つまり年度途中枠は実質、帰国・来日家庭向けです
  • MST(プレスクール):海外からは空き次第で通年入学可
  • 上記以外の学校・園は、海外からの出願可否・入学時期の扱いが園により異なります(要確認)。渡航前にメールで空き状況と出願手順を照会するのが確実です

中学受験の「帰国子女枠」との関係

海外在住経験のあるお子さんは、中学受験で帰国子女枠の対象になりえます——これは国内インターのみで育ったお子さんとの大きな違いです(国内インター卒は原則対象外。詳しくは → インター選びのよくある勘違い)。

ただし要件は学校により異なります。一般に海外在住年数(例として東大の帰国生選考は海外在住2年以上)や帰国後の経過年数に基準が置かれることが多く、帰国後に国内インターへ長く通った場合の扱いも学校ごとに違います。帰国子女枠を将来の選択肢として残したいご家庭は、志望校の募集要項で「対象となる海外在住期間・帰国後年数」を早めに確認しておきましょう。海外経験を問わない私立中高の国際生枠という選択肢もあります。→ 帰国子女枠と国際生枠

まとめ:帰国のご家庭のチェックリスト

  1. 帰国時の年齢で受け皿を特定する——未就園児はプレスクール、3〜5歳はK-12の入口との重なりを活かす、小学生以上はEALカットオフ表で候補を絞る → 小・中・高のインター一覧
  2. 英語力に応じて2パターンで考える——英語ができるお子さんは空席・出願時期が論点、そうでなければ 英語ゼロから入れる学校の逆引き から
  3. 英語保持は帰国前に設計する——保持教室は帰国子女がまさに対象。日本語のキャッチアップも並走で
  4. 親の英語要件と海外出願の可否を個別確認——満席でもwait pool・欠員繰り上げがあるため諦めない
  5. 帰国子女枠の要件は早めに確認——帰国後の進路で枠を使うなら、在住年数・帰国後年数の基準を志望校ごとに

説明会・出願の具体的な日程は 説明会・出願日程データベース、園・学校の個別データは 42校の一覧 からどうぞ。

⚠️ 情報は2026年7月時点のWeb調査に基づく目安です。学費・空き状況・説明会日程・入学要件は必ず各校の公式サイト・窓口で最新情報をご確認ください。

▶ 次に読む

新浦安・浦安で英語環境を探す(実名比較)

新浦安はプレスクール・バイリンガル幼児園・英語系幼稚園・保持教室が揃う、千葉屈指の英語教育エリア。KDI・PV・リトルジェムスの違い、暁星国際新浦安のPREP教室、卒園後の受け皿まで実名で整理しました。

読む(約4分)→

他のガイドも読む

📖 ガイド一覧を見る